男女生み分け法
院長メッセージ「生み分け法を十分にご理解ください」
少子化の時代、生み分けを希望する方は増えています
当院では、男の子、女の子を生み分けたいと願うご夫婦のご相談に応じております。女性が一生の間に出産する赤ちゃんの数は、現在、ひとりないしはふたりです。もし、ひとりしか生めない、生まないのなら、男の子が欲しい、女の子が欲しいと強く願うご両親の心情は十分に理解できます。
私はSex Selection研究会(SS研究会/生み分けに共感し賛同する全国の産婦人科医師の任意の集まり)の会員であるとともに、AIH(人工授精/一般不妊治療)および、体外受精・顕微授精(ART/生殖補助医療)の経験と実績をもとに、精子調整法に精通しており、男女生み分け法については豊富なキャリアをもっております。
「リンカル&ゼリーによる方法」と「パーコール法によるAIH」を実施しています
赤ちゃんの性別は受精の瞬間に決まります
赤ちゃんの性別は、精子がもつ性染色体によって決まります。女性の卵子の性染色体はXのみですが、男性の精子の性染色体にはXとYがあります。つまり、Y精子が受精すればXYとなって男の子、X精子が受精すればXXとなって女の子となります。このように、赤ちゃんの性別は卵子と精子が受精した瞬間に決まるわけです。
男女生み分け法とは、女の子を望む場合にはX精子、男の子を望む場合はY精子が受精する確率を高めようという方法とご理解ください。
当院では「リンカル&ゼリーによる方法」と「パーコール法によるAIH」を行っています
●リンカル&ゼリーによる方法
リンカル&ゼリーによる方法は、X精子、Y精子と頸管粘液の相性を考えて性生活のタイミングを調整する、体に害のないリンカル(天然カルシウム製剤)やゼリーを使用するなど、体に負担のない自然な生み分け法といえます。また、ご自宅でチャレンジすることができる方法でもあります。
ただし、リンカル、グリーンゼリー、ピンクゼリーともに、安全性が十分に確認されている製品をご使用いただくようにお勧めいたします。当院では、「生み分けネット」が紹介する製品を取り扱っておりますので、安心してご使用いただけます(転売品、類似品、コピー商品にはくれぐれもご注意ください)。
●パーコール法によるAIH(人工授精)
パーコール法は、AIH(人工授精)や体外受精・顕微授精の際に精液を洗浄濃縮する精子調整法のことです。分離試薬に精液を注入して遠心分離をします。結果、精液から不純物や運動性の低い精子や奇形精子などが取り除かれ、Y精子より細胞密度の高いX精子が試験管の下のほうに沈殿します。 パーコール法によるAIHでは、X精子の割合が高い底部の精液を用いるので、女児ご希望の方が対象となります。
上記ふたつの方法のほかに、「受精卵の着床前診断(PGD)」という方法があります。PGDは、体外受精または顕微授精によって得られた受精卵から数個の細胞を採取して、染色体を調べます。これにより、性染色体を調べることもできるため、性別がわかり、現状では男女生み分けの確率が高い方法といえます。しかし、体外受精・顕微授精ともに高度な生殖補助医療なので、身体的にも経済的にも負担があります。とくに女性の身体的負担は重くなります。
日本では日本産科婦人科学会の会告により、男女生み分けのための着床前診断は実施しないように勧奨されていますが、法律上の違法性はありません。
当院では「受精卵の着床前診断(PGD)」は行っておりません。「タイミング法と合わせてリンカル&ゼリーを使用する体にやさしい自然な生み分け法」、「女児ご希望のご夫婦を対象とするパーコール法によるAIH」を実施しております。なお、タイミング法・AIH(人工授精)については不妊症の該当ページを参照ください。
生み分けの成功率は100%ではないことをご理解ください
男の子を希望する場合に服用するリンカル(天然カルシウム剤)は、20年以上の歴史があり、グリーンゼリーの併用と排卵日当日の性生活を組み合わせることで、高い成功率を維持しています。女の子を希望する場合のピンクゼリーを使用し、排卵日2日前に性生活をもつ方法の成功率も、高い実績があります。
また、女児ご希望の方対象のパーコール法によるAIHの場合は、当院実績ではおよそ70~80%の成功率を示してします。しかし、いずれの場合も100%の成功率を保障するものではありません。この点をよくご理解の上、ご相談くださるようにお願いいたします。
タイミング法とリンカル・ゼリーによる方法
■男の子を希望の場合
リンカル(カルシウム製剤)を毎日、飲みます
- ○生み分け開始前から最低2か月以上、毎日4錠のリンカルを飲みます。
- ○リンカルは妊娠確認まで、続けて飲んでください。
- ○リンカルは天然カルシウムを原料としており、副作用の心配はありませんが、授乳中の方は控えてください。
- ○リンカルは男の子生み分け専用のカルシウム製剤です。一般のカルシウム製剤とは違いますので、必ず生み分けの相談先であるクリニックより購入ください。
排卵日当日に性交します
- ○排卵日は子宮頸管が最もアルカリ性に達し、Y精子に好適な環境です。
- ○排卵日をできるだけ正確に予測し、排卵日当日に性交します。それ以外の日に性交する場合は、必ず避妊しましょう。
性交時にグリーンゼリーを使用します
- ○性交時にグリーンゼリーを使用します。
- ○男の子の生み分けではリンカルの使用がメインです。グリーンゼリーはご希望の方だけでもいいのですが、当院では積極的な使用をお勧めしています。
■女の子を希望の場合
排卵日2日前に性交します
- ○排卵日2日前は頸管粘液が酸性なので、X精子が通過しやすくなります。また、排卵日までにY精子が自然淘汰される可能性もあり、女の子の生み分けに有利と言われています。
- ○排卵日をできるだけ正確に予測し、排卵日2日前に性交します。それ以外の日に性交する場合は、必ず避妊をしましょう。
性交時にピンクゼリーを使用します
- ○性交時にピンクゼリーを使用します。女の子の生み分けでは、ピンクゼリーの使用が欠かせません。
■男女生み分けには排卵日の予測が大切です
基礎体温は最低2か月以上、記録しましょう
- ○排卵日の予測に欠かせないのが基礎体温表です。生み分け開始の最低2か月前から、基礎体温表を毎日、記録しましょう。
- ○とくに女の子の生み分けでは、排卵日2日前を予測しないといけません。それには基礎体温表をできるだけ長く記録して、ご自分の排卵周期を把握しておくことが大切です。
排卵検査薬は最低2か月以上、使用しましょう
- ○排卵検査薬は、自宅で尿中のLH(黄体形成ホルモン)を測定し、LHサージ(排卵に向けて、LH分泌量がピークを迎えること)をキャッチして排卵日を予測する方法です。
- ○自宅で排卵検査薬を使用する場合は、最低2か月以上は使用を続け、排卵の確認する方法などを含めて慣れておきたいものです。
排卵日の予測はクリニックでの検査が確実です
- ○生み分け法では、男の子、女の子それぞれに性交日が違います。できるだけ排卵日を正しく推定することが生み分け成功の重要なポイントです。できれば、クリニックで排卵日を予測してもらいましょう。
- ○クリニックでは超音波検査と血液検査を行い、排卵日を予測し、同時に性交のタイミングを指導します。自宅での予測に比べ、精度は格段に高くなります。
- ○超音波検査では、卵胞の大きさを測定します。卵胞が18~20㎜ぐらいになると、排卵が近いと予測できます。
- ○血中LH検査でLHサージをキャッチ、排卵時期を予測します。尿中LH検査より、精度は高くなります。
パーコール法によるAIH
パーコール法によるAIHは女児ご希望の方が対象です
AIHは配偶者間人工授精のことです。精子を確実に子宮内に送り届けることで、妊娠率は通常の性生活より高くなります。また、AIHの実施前には必ず、精子調整法といって精子の洗浄濃縮を行い、弱い精子を取り除き、元気な精子だけをピックアップします。
この精子調整法の過程では、男児となるY精子と女児となるX精子が一定程度、分離されます。パーコール法によるAIHでは、精子調整法を応用することで、女児を生み分ける確率が高くなります。ただし、現在、Y精子とX精子を完全に分離することはできません。パーコール法による男女生み分けは、女児ご希望の方が対象となることをご理解ください。また、100%の成功率を保障することはできないことも、ご了承ください。
原則としてご夫婦ともに受診が必要です
パーコール法によるAIHは、妻の排卵日を正確に予測する⇒AIHの実施日に合わせて夫の精子を準備する⇒精子調整法を行い、X精子を多く含む精子群を子宮内に注入する、というプロセスをたどります。
このため、原則としてご夫婦ともに受診していただく必要があります。ただし、ご主人が多忙等のため、来院による精液採取が難しい場合には、自宅で採取した精液を持参いただくこともできますのでご相談ください。
AIHのプロセス
パーコール法によってAIHのための精子を準備します
現在、当院では、ヨーロッパ産のピュアセプション液を特殊な希釈液によって希釈し、7-9層の多層液、つまりパーコール液を作成し、遠心分離を行います。結果、精液から不純物や運動性の低い精子や奇形精子などが取り除かれ、受精率の高い精子を確保することができます。
また、Y精子より細胞密度の高いX精子が試験管の下のほうに沈殿します。パーコール法によるAIHによる男女生み分けは、X精子の割合が高い底部の精子を用いるので、女児ご希望の方が対象となります。
排卵日を正しく予測してAIHを行います
妊娠率を高めるとともに女の子を生み分けるには、排卵日を正確に予測することが大切です。当院では、基礎体温表、頸管粘液検査、超音波検査などから排卵日を推定します。このため、奥様には排卵前に数回の来院(超音波検査)をお願いする場合があります。なお、AIH実施日は通常、超音波検査で卵胞径が20㎜前後を示した日となります。
実施日には原則としてご夫婦で来院いただきます
ご主人にはマスターベーションで精液を採取いただきます。AIHそのものの所要時間は5分程度ですが、精液の採取やパーコール法によるX精子の選別を含めると、およそ1~2時間程度かかります。奥様には内診室でAIHを受けていただき、20~30分ほど安静を保っていただいたあとで帰宅となります。
帰宅後は基礎体温表の記録を忘れずに行ってください
帰宅後は入浴や家事、仕事など、すべて普段通りにお過ごしいただけます。ただし、基礎体温表は毎日、忘れずに記録してください。また、黄体ホルモン剤や抗生剤等の処方を受けた場合には、指示通りに服用してください。
●男女生み分けのご相談は診察にてお受けしております●
- ○男女生み分けのご相談は、当院では診察にてお受けしております。まずは初診のご予約をしていただきます。電話での予約のほか、ウェブ予約も可能です。
- ○当院では、パーコール法によるAIHについて詳細をご説明したうえで、ご夫婦連名の同意書をいただいております。なお、費用はAIHの基本費用に生み分け手技料15,000円(税込)が加算されますことをご了承ください。
- ○初診予約前のご質問については、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。