精子DNA断片化指数検査(Sperm DNA Fragmentation Index Test)の略で、
一般的な精液検査では分らない、精子のDNAの異常を調べる検査です。
加齢や酸化ストレスなどで、精子のDNAが損傷(断片化)することがあります。
この検査を行うことで、損傷したDNAをもつ精子の割合(DFI値)を調べることができ、DFI値が高いほど受精率や妊娠率が低下し、また流産率が高くなるといわれています。
(正常範囲は24%以下で、理想は10%未満です)
生活習慣の改善や抗酸化剤(サプリ)などの服用により、DNA損傷が改善する可能性があり、今後の治療方針を立てるための指標となります。
生活習慣の改善は禁煙や十分な睡眠、食生活の改善、運動の習慣、精巣を熱に晒さない工夫などです。
DFI検査:15,000円(検査結果は約2週間後に判明します)
生活改善のポイント
喫煙は体内に大量の活性酸素が発生し、それが精子のDNAを破壊するので禁煙を強く勧めます。
睡眠は午前0時前の就寝で、6~8時間取るようにします。
食生活は、新鮮で偏らず、1日3食、手作りのものを食べてください。
カップ麺や加工食品、スナック菓子などは添加物が多いので、頻回には食べないように。また過度の飲酒は避け、必ず休肝日をもうけて下さい。
運動は週に2~3回、30分以上歩くだけでも構いません。
精子は熱に弱い特性があります。サウナな長風呂を避け、下着はトランクスを着用し、長時間の座り仕事も精巣の温度が上昇するので、脚を広げたり、立ち上がったりして通気性を良くしてください。